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都築七美 2026/11/06 公開 2026/11/06 22:03 更新
「今夜、私の部屋に来てください。――私が、あなたを寝落ちさせてみせます」
妹の代わりに嫁がされた相手は、“屍人公爵”と恐れられる男だった。
青白い顔に深い隈。周囲からは「悍ましい」とまで噂され、長年まともに眠れていない公爵テオドア・ミューゼル。
一方のシエラもまた、家族から「醜い落ちこぼれ」と虐げられてきた令嬢だった。
そんなある夜、シエラは前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、どんな客も寝落ちさせる凄腕のヘッドスパ職人だった。
試しに夫の頭をほぐしてみれば、長年の不眠が嘘のようにぐっすり。
しかも眠れるようになるにつれ、やつれていたテオドアはみるみる健康になり、実はとんでもない美貌と規格外の魔力を持っていたことまで判明して――?
さらに、シエラの“神の手”には、眠らせるだけではなく、乱れた魔力を整える不思議な力まであるようで……。
誰にも必要とされないと思っていたシエラは、夫や屋敷の人々に大切にされながら、少しずつ自分の価値を知っていく。
一方、形だけの妻として距離を置いていたはずのテオドアも、いつしかシエラを手放せなくなっていき――。
虐げられてきた令嬢シエラが、“神の手”で不眠の公爵様を癒しながら、自分の人生を少しずつ取り戻していくお話。
形だけの政略結婚だったはずなのに、気づけば旦那様の態度もどんどん甘くなっていて――。
すれ違ったり、近づいたりしながら、二人は少しずつ本当の夫婦になっていく。
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