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雉白書屋 2024/01/12 公開 2024/01/12 11:00 更新
『お目覚めですか?』
……耳にジーンと響く、女の優しい声。これは、ああそうだ……どうやら眠ってしまっていたようだ。テレビは……点けたままのはずだが音が……。
『テレビは消しておきました。部屋を少し明るくしますね』
「ああ、ありがとう。うたた寝して、と、クラシックも流してくれていたのか」
『はい、いい夢を見られましたか?』
「ふふっ、さあ、どうだったかな。でも悪くない気分だ……。さて、まだ夜だろう。カーテンを開けてくれ」
『かしこまりました』
自動で開かれたカーテンのその向こう、下に広がるのは宝石箱を開けたような美しい夜景。
だが、見飽きた。もはや、この高層マンションの魅力の一つに数えられない。素晴らしいのは先程から俺と会話しているのはこの部屋の住人のサポートを務めるAI。一部屋ずつ人格が異なる、と言うよりは住む人間によって変化し最適なものになるのだ。
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