歴史 連載中・全5話

サブロク協定 その1

yu 2021/11/08 公開 2021/11/25 23:15 更新

あらすじ

映画「市民ケーン」と小説「カラマーゾフの兄弟」のオマージュ作品。舞台は十九世紀と二十世紀の狭間のニューヨーク。主人公リサは歌手を諦めた三十路の独身女性で、社長であるウィリアムの圧迫面接を経て、彼女は新聞社「ニューヨークストリート社」に入社する。厳しい労働環境のなか、そして、癖の強いウィリアムと衝突しながらも、彼女は逞しく働く。
 ある日、残業につかれたリサは、帰宅時に道に迷い、発明家トーマス・エジソンの邸宅に迷い込む。彼に気に入られたリサは、話しの流れでエジソンから小さなデジタルカメラを貰う。そして、彼女は、そのカメラで有名俳優チャーリーとウィリアムの愛人マリリンの浮気現場を撮影し、ウィリアムにスクープとして報告するのだが、予想に反してウィリアムの怒りを買い、カメラを没収されてしまう。なお、カメラを使った瞬間から、彼女は、「嘘」が「黄色く」見えるという特殊能力を得る・・・。


登場人物
リサ・パーラメント:主人公。三十路の小柄な女性。かつて、歌手としての成功を夢見ていた。喫煙者。
ウィリアム・オーソン・ウェルズ:主人公。ニューヨークストリート社長。夢は大統領であり、「サブロク協定」の制定を公約とし、政界進出を企んでいる。
ウィリアム・マッキンリー:米国大統領。ウィリアムの政界進出を妨害した後、名前のない青年によって暗殺される。
名前のない青年:作中ではレオン・チェルゴッシュと名乗る正体不明の青年。ウィリアムの熱心な支持者であり、後に大統領暗殺、電気椅子によって処刑される。郊外のボロアパートに住んでいる。
トーマス・アルバ・エジソン:かつては、天才発明家として名を馳せたが、電話の特許裁判に敗訴して以降、世間からは忘れられ、一人孤独に発明を続けている。ウィリアム、そして、マッキンリーとは旧知の仲である。
ボブ:ウィリアムの運転手。黒人男性。底抜けに明るい性格。ユダヤ系ギャングと繋がりがある。
ハロルド・ベイヤード:リサの同僚。所謂窓際族で、余計な仕事をよく頼まれる。会社を辞め、フリーの戦場ジャーナリストとなる。その後、第一回ピューリッツァー賞を受賞する。
マリリン:ウィリアムの愛人。絶世の美女だが、非常にわがままな性格。歌手をしているが、音痴のため、人気はない。

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