ローファンタジー 短編

魔力ゼロの調香師は、硝子の花園で心の色を紡ぐ

夜空スケッチ 2026/04/01 公開 2026/04/01 13:56 更新

あらすじ

魔法の強さが、その人間の価値を決める世界がある。

貴族の娘として生まれたルネには、しかし、魔力がなかった。計測不能——つまりゼロ。「欠陥品」の烙印を押された彼女は十歳のとき、家族に忘れられるようにして、誰も訪れない北の離宮へと追放された。

それから七年間。

ルネはひとりで、捨てられた硝子の器具を磨き、名も知らない庭の草花を摘んで、誰にも頼まれていない何かを作り続けてきた。

彼女にできることは、ひとつだけある。

*人の感情が、匂いとして届く。*

怒りは焦げた鉄。悲しみは古い雨水。そして、誰かが抱えている秘密は——甘いのにどこか尖った、誰にも言えない決意の香り。その感覚を頼りに、ルネはひとつの問いに向き合ってきた。

「魔法では届かない場所に、香りは届くだろうか」

ある日、一人の男が離宮に運び込まれてくる。冷徹な氷の目を持つ第二王子は、長年、誰にも打ち明けられない「苦しみ」を抱えていた。彼の周囲に渦巻く匂いを、ルネだけが読み取った。

彼女はためらいながら、小さな硝子瓶のコルクを外す。

「嵐の後の、静かな森の匂いか——」

その出会いが、ルネの七年間を世界へと開いていく扉になる。

魔力のない少女が、なぜ誰も癒やせなかった傷を癒やせるのか。
香りに、どうして心が動かされるのか。
そして、「価値のないもの」と呼ばれ続けた人間が、世界に何を証明できるのか。

これは、欠けているとされた少女が、その「欠けた部分」でこそ世界を満たしていく物語。

ポイント

総合ポイント 2
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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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10/28〜11/03(7日間)
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1 0 10/28 10/31 11/03
評価ポイント 2+0(7日間)
3 2 1 10/28 10/31 11/03

日別の値

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11/03 0 ±0 2 ±0
11/02 0 ±0 2 ±0
11/01 0 ±0 2 ±0
10/31 0 ±0 2 ±0
10/30 0 ±0 2 ±0
10/29 0 ±0 2 ±0
10/28 0 ±0 2 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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