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とろうろう 2026/09/19 公開 2026/10/01 20:07 更新
「不愉快だ。一刻も早く死んでくれ」
処刑台で胸を剣に貫かれた瞬間、公爵令嬢セルシア・オリエンテは前世の記憶を取り戻した。
ここは乙女ゲーム『断罪の先へ』の世界。そして自分は、聖女をいじめた罪で処刑される悪役令嬢だった。
いや、思い出すのが遅すぎる。
しかし死んだはずのセルシアが目を覚ますと、八歳まで時間が戻っていた。
今度こそ破滅を回避するため、聖女ミリアをいじめるどころか友人となり、誰よりも優しく接するセルシア。ところが二度目の人生でもミリアに陥れられ、同じ王子の剣によって処刑されてしまう。
そして始まった、三度目の人生。
もう悪役令嬢なんてやっていられない。
長い髪も令嬢としての立場も捨て、男装して全身鎧に身を包み、「セル」と名乗って最強の冒険者を目指すことにした。
ところが、家族によって王立魔法騎士学園へ強制入学させられたうえ、自分を二度殺した王子から、
「君、僕の相棒になってくれないかい?」
となぜか気に入られてしまう。
ふざけるな。誰がお前の相棒になんかなるものか!
しかも、再会した聖女ミリアには、セルシアを陥れた記憶がなかった。それどころか、行方不明になったセルシアの身を本気で案じている。
さらに、ゲームに存在したはずの武器や伝承まで、世界から次々と消え始めていた。
二度目の人生で、いったい何が起きていたのか。
これは二度処刑された悪役令嬢が、正体を全身鎧の下に隠し、自分を殺した王子や記憶のない聖女に振り回されながら、三度目の人生を生き抜く物語。
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