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ぽむぽむ 2026/10/14 公開 2026/10/16 11:00 更新
結婚20年目の記念日。建築家の春日悠人は、最愛の妻・詩織を突然の交通事故で失う。雨の中、腕の中で冷たくなっていく妻を抱きしめ、悠人は願った。「もう一度だけでいいから――」。
次の瞬間、彼が目を覚ましたのは1999年の春。大学の新入生歓迎会だった。目の前には、18歳の詩織が立っている。27年分の記憶を抱えたまま、悠人は再び彼女と恋に落ち、今度こそ幸せな未来を築こうと決意する。
しかし、どれほど人生をやり直しても、2026年11月22日午後7時12分、詩織は必ず命を落としてしまう。事故を避けても、住む場所を変えても、仕事を捨てても、運命は形を変えて二人を襲う。
繰り返される27年間。積み重なる愛情と後悔。親友・涼介や、二人の人生に関わる人々との関係も、選択のたびに変わっていく。
やがて悠人は、一つの残酷な答えにたどり着く。自分と出会わなければ、詩織は生きられるのではないか。
愛する人を救うため、彼は彼女と出会わない人生を選ぶ。だが、詩織のいない世界で知るのは、命を守ることと、その人を幸せにすることが必ずしも同じではないという現実だった。
そして物語は、詩織が隠し続けていた、すべての時間を覆す秘密へとたどり着く。
なぜ彼女は、初対面のはずの春に涙を流したのか。なぜ最後にはいつも「また、はじめまして」と告げるのか。
これは、運命に抗う男の物語であり、何度生まれ変わっても同じ人を愛そうとする、二人の物語。
愛するとは、相手の未来を守ることなのか。それとも、わからない未来を共に生きることなのか。
27年の時を幾度も越えた先で、二人は本当の意味での「二度目の初恋」を迎える。
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