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真野蒼子 2026/10/23 公開 2026/10/28 17:48 更新
応竜、麒麟、霊亀、鳳凰――四霊と呼ばれる瑞獣が、世界を創り、統べている。
両親を早くに亡くした詩響は、弟の廉心と二人で生きてきた。
ある日、詩響の住む辺鄙な村に、鳳凰天子・嚆陵漣が現れる。
天子とは、鳳凰から国の指導者に選ばれた唯一の存在。
心優しく聡明で、民を導く素晴らしい青年――ではなかった。
陵漣は粗野で横暴。優しさなど欠片もない。無駄に、過剰に見下してくる態度は詩響の神経を逆撫でした。
ところが、陵漣は詩響を宮廷へ連れていくという。
理由は詩響の絶対音感による歌。
詩響は、歌を通じて動物と意思疎通ができた。
だが、超常的な能力ではない。廉心が動物の行動パターンを分析し、発せられる鳴き声を、絶対音感で聞き分ける。
照らし合わせた経験と、ちょっと凄い技術というだけだった。
けれど、鳳凰は詩響を選んだ――と陵漣は言う。
しかし、なぜ、なんのために、なにをさせられるのか、陵漣は教えてはくれなかった。
一つも答えを得られないまま、詩響は宮廷へ行くことになる。
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