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凛快天逸(Rinkai Tensor) 2023/12/09 公開 2023/12/28 21:16 更新
22世紀以降、時は暇(いとま)である。
時は金なりという言葉と対照的な意味を持つその格言は、22世紀以降の世界を象徴するものとして世界に膾炙していった。
21世紀の終わりを迎える時、寿命を永遠に保つ薬が開発された。天才科学者である時和ときわ暇いとまがその科学技術を生み出した科学者だった。
結果、人々と時間の関係は限界まで変容されられ、究極的な概念の誕生を余儀なくさせられる。それは自分で死を選ぶという、自送の概念、権利だった。自送とは、自殺とは本質的に異なった概念、権利である。そして人々はその権利を巡って、懊悩することになった。
自送を望む人間は自送希望者として、自送観察者と呼ばれる専門家からの一週間の間の観察が必要とされる。その間に、精神的な状態を観察され、自分の意思で自送を希望していると判断された場合のみに、自送が許される。
舞台は時和町、時和大学。総合大学の大学町として機能する一つの町で、物語が始まる。自送学科名誉教授の時和暇の自送観察を妨害する、自送反対側の組織、黒代一家が自送を妨害しようとする。
これは無限の寿命の中で生きる人々の物語であり、そして、自分で死ぬことを決意する権利の物語でもある。
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