ハイファンタジー 短編

嘘つき少女とトゥエルブオクロックの魔法

ふたつむり何大人 2026/04/02 公開 2026/04/02 12:01 更新

あらすじ

リーピア・フラウスは大嘘つき。
いつも欺瞞の魔法でみんなをおちょくります。
北に南にイタズラ三昧。西に東に根無し草。

同属たる魔女相手に『遊び』をけしかけることもしょっちゅうです。

そんな放蕩生活を続けていたある日、リーピアは一人の魔女に出会いました。

『時計の町のホーラ』

彼女は光が透き通るほど白い髪色をした、美しい、でも不愛想な魔女でした。

リーピアはこの町でもいつも通りイタズラをします。
でも、自分の縄張りを荒らされているというのにホーラは止めにやってきません。

本人にイタズラをけしかけてもどこ吹く風。
怒りもしなければ笑いもしません。

ホーラはまるで時計の針のように、きっかりとリーピアをあしらってきます。

でも、ホーラはいつも、どこか浮かない顔をしていました。
何かに怯えているみたいに。リーピアよりも気になることがあるみたいに。

リーピアはそれが気に食いません。だから、彼女は決心をしました。
欺瞞の魔女として、絶対にこの堅物魔女の針を狂わせてやると――――

リーピアはあの手この手の手練手管でホーラに構います。それはもう、構いまくりです。

朝も昼も、夜も。
そのあまりのうっとうしさに、ホーラの冷たい表情がとうとう苦笑いをします。

「あー!笑った!いま、笑ったでしょ!」
「……貴女はいつも楽しそうね。そんなことの為に、わざわざ時間と魔法を使ってまで悪戯してきたの?」
「え?そうだよ?だって、それが魔法を使うってことでしょ?」

「魔法はね!神さまがわたしたち魔女に授けてくれた贈り物なんだよ!――――わたし、神さま信じてないけどっ」

リーピアは、大きく舌を出して笑いました。
そのあまりにもあけすけな『異端』宣言に面を食らったホーラは……

「ふふ、変なの」

そこで、初めて笑いました。
随分と久しぶりに。
思いがけない笑顔の追い打ちに、今度はリーピアが面をくらう番です。

「私も信じてないんだ。神様」
「教会のお抱えなのに?」
「私はただ、お勤めを果たしてるだけだよ」

ホーラの顔はまだまだ晴れていません。
でも、笑った顔を引き出せたことにリーピアは気を良くします。
これがきっかけでもっと絡まれることになろうとは、この時のホーラはまだ知りません。

こうして、堅物魔女と悪戯魔女という二つの針が交わりました。

これは、そんな二人の物語。

ポイント

総合ポイント 12
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 1083.3% ブクマ×2 216.7%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
1
感想
0
レビュー
0
評価者数
1
平均評価
10.00
週間読者
0

ブクマと評価ポイントの推移

10/27〜11/02(7日間)
ブクマ 1+0(7日間)
2 1 0 10/27 10/30 11/02
評価ポイント 10+0(7日間)
11 10 9 10/27 10/30 11/02

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/02 1 ±0 10 ±0
11/01 1 ±0 10 ±0
10/31 1 ±0 10 ±0
10/30 1 ±0 10 ±0
10/29 1 ±0 10 ±0
10/28 1 ±0 10 ±0
10/27 1 ±0 10 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

順位を読み込んでいます…