異世界恋愛 短編

転生悪役令嬢はラスボス魔王に溺愛される

白瀬冬 2026/07/07 公開 2026/07/07 23:34 更新

あらすじ

「嘘でしょ……!?」

 渾身の聖魔法がたやすく弾かれ、セシルは目を見開いた。
 聖職者でも使える者が少ない上級魔法、これが効かないなんて。
 悪魔の周囲には、黒い瘴気が逆巻さかまいている。どんな攻撃も呑み込む闇の障壁が。
 一歩踏み出した足元で、新緑の草花がじわりと枯れた。
 存在だけで周囲に影響を与える魔物なんて、レベルが違い過ぎる。
 ――この悪魔、最上位クラスだわ!

「この程度ですか? 神聖教会もたいしたことはありませんね」

 悪魔の口元に微かな笑みが浮かび、黒い手袋をはめた手が軽く上がる。
 次の瞬間、周囲を取り巻いていた瘴気が烈風と化して、少女に襲いかかった。
 とっさに防御できたのは、奇跡に近い。
 それでも詠唱破棄したシールドでは防ぎきれず、華奢な身体は衝撃波に吹き飛ばされた。
 修道服が見えない刃に切り裂かれ、薄く切れた頬から血がにじむ。

 ……まずいわね。 

 血を拭いながら身を起こし、セシルは改めて目の前の悪魔を睨みつけた。
 人型の魔物は一見、人間と見分けがつかないが、ひとつだけ大きな特徴がある。
「神より美しくなければ、人は悪魔に誘惑されない」
 聖職者たちが苦々しく口にする言葉の通り、高位の魔物は殊更に美しいのだ。
 そしてセシルは、初めて出会ったはずのこの悪魔に見覚えがあった。
 新月の夜を思わせる漆黒の髪、金色と黒曜のオッドアイ。
 人間離れした怜悧な美貌を持ち、いにしえの闇魔法を自在に操る魔族の王――「メフィスト」。

(間違いない。ここは生前にプレイした乙女ゲーム【クリスタル・ティアラ】の世界だわ。というか、何でラスボスがこんなところにいるのよ――!?)



ポイント

総合ポイント 12
日間ポイント 0
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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/31〜11/06(7日間)
ブクマ 1+0(7日間)
2 1 0 10/31 11/03 11/06
評価ポイント 10+0(7日間)
11 10 9 10/31 11/03 11/06

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/06 1 ±0 10 ±0
11/05 1 ±0 10 ±0
11/04 1 ±0 10 ±0
11/03 1 ±0 10 ±0
11/02 1 ±0 10 ±0
11/01 1 ±0 10 ±0
10/31 1 ±0 10 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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