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ちょこまろ 2026/10/28 公開 2026/10/30 07:00 更新
総理の椅子まで、あと一歩だった。
五十六歳の元大臣・遠野佐和子は、総裁選への出馬表明を翌日に控えた夜、倒れた。
次に目を開けた時、彼女は異世界の貧しい農村に暮らす五歳の少女・ミリアになっていた。
母が自分の食事を削って差し出した、たった二切れの芋。
前世で「地方を切り捨てない」と訴え続けた女は、いま目の前にある母の空の皿さえ満たせない。
なぜ、この村では働くほど暮らしが苦しくなるのか。
なぜ、来年播くはずの種麦まで奪われるのか。
身分も権力もないミリアの武器は、前世で磨いた交渉力と、制度の矛盾を見抜く眼だけ。
文字を読めない少女と作った小さな木札から、村の仕組みを変え始める。
やがて、貧しい農村の小さな改革は、商人や騎士、王子たちを巻き込み、二千年続く王家の中枢へと届いていく。
これは、国の頂点に立てなかった女が、もう一つの人生で「国を治める」本当の意味を知る、異世界内政ファンタジー。
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