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ナタデココ 2026/02/28 公開 2026/04/08 11:08 更新
現代日本。
人間社会の中に、ごくわずかに生まれる獣人。
強靭な身体と異なる姿を持つ彼らは、
理解されながらも、どこかで恐れられ、わずかに距離を置かれている。
その中でも神獣種と呼ばれる存在は、さらに強く、さらに目立ち、そして畏れられる。
神狼種の少年・カイカは、その力と存在感ゆえに怖がられてきた。
怖がられるなら、そう振る舞えばいい。
荒く、近づきがたく。
そうしていれば、必要以上に傷つかずに済む。
犬種の獣人・ウェルベルもまた、人間社会の中では少し浮いた存在だ。
恐れられることを否定しない。
それが当たり前だと知っているからだ。
寂しさがないわけではない。
入学式の日。
二人は隣の席になる。
放課後の屋上。
並んで座る沈黙。
特別な出来事は何も起こらない。
それでも、時間は積み重なっていく。
怖がられることを恐れている神狼と、
怖さを受け入れている犬。
言葉は少なく、不器用で、遠回りで。
それでも、隣にいることだけはやめない。
神狼の隣に犬がいること。
犬の隣に神狼がいること。
それが、やがて“普通”になる物語。
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