ヒューマンドラマ 短編

彼女が妹の命を救うためのお金を男友達に貢いだので、俺は警察に通報した

熾星 2026/10/23 公開 2026/10/23 14:51 更新

あらすじ

 小川菜月と付き合って六年。彼女はよく、困っている人がいたら助けてあげなきゃ、と言っていた。

 去年の冬、俺が三十九度を超える熱で点滴を受けていたときも、三浦亮介から「失恋したから飲みに付き合ってほしい」と連絡が入ると、菜月は俺を置いて出かけていった。

 そして今度は、妹の心臓手術に備えて貯めていた三百万円を、勝手に亮介へ送金した。

 借金の返済に困っているから、という理由だった。

 二人がいる高級レストランへ行くと、個室の引き戸が少し開いていた。

「菜月、あれって美緒ちゃんの治療費だろ? 拓海さんにバレたらどうするんだよ」

 俺は足を止め、スマホの録音を始めた。

 菜月は亮介の皿に、殻をむいたエビを載せていた。

「美緒ちゃんの手術は明日じゃないでしょ。病院には相談できるけど、亮介の借金は今日中なんだよね?」

「でも、三百万だぞ」

「稼げるようになったら返せばいいじゃん。拓海には投資で失敗したって言っとくから」

 テーブルには豪華な料理とワインが並んでいた。

 数時間前、十七歳の妹は病院のベッドで、手術が終わったら学校へ戻れるかな、と俺に聞いていた。

 俺はスマホを握ったまま、個室の引き戸に手をかけた。

ポイント

総合ポイント 416
日間ポイント 0
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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/25〜10/31(7日間)
ブクマ 10+5(7日間)
10 8 6 10/25 10/28 10/31
評価ポイント 396+232(7日間)
400 300 10/25 10/28 10/31

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
10/31 10 ±0 396 +6
10/30 10 ±0 390 ±0
10/29 10 ±0 390 +16
10/28 10 +1 374 +24
10/27 9 ±0 350 +52
10/26 9 +3 298 +54
10/25 6 +1 244 +80

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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