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俄雨 2018/03/06 公開 2026/11/01 21:52 更新
『貴方様に星を壊す程の愛を』
世界創世の頃から生きているような化物の婿などやっていられるか。東の大国扶桑の元英雄『ヨージ・衣笠』は、偏執的で執拗で嫌がらせのように強大な力を持つ原初の龍『女皇陛下』の魔の手から逃げた先で、早速躓いた。
躓いた結果死に瀕したヨージを救ったのは、産まれたての女神『シュプリーア』と、世間知らずの少女神官『エオ』であった。
恩義に報いねば、としてヨージは神シュプリーアを主神とした活動を展開し、その女神の奇跡『癒し』の力で彼女達に金の稼ぎ方、世の渡り方を覚えさせる為宗教団体を立ち上げるものの、最初に訪れた村は、一般的な村とはどうにも様子が違う。
村人の手伝いに右往左往し、村の実権を握る者へ工作をし、信仰を争うライバル女神を適当にあしらいと苦心するが、梨の礫だ。やがて、この村が、何かしらの理由で信仰心を抱かぬようになったのではないか、という疑念を抱く。
そんな中に現れたのは超自然の具現、人類を害する神の成りそこない『森の残滓』であった。
戦う事などもう懲り懲りだと思いつつも、降りかかる火の粉を払わない訳にはいかない。何もかもを捨てて逃げて来たその先で、ヨージ・衣笠はまた魔法を紡ぎ、刀を手に取ることになる。
殺害不可能といわれた男を殺して『英雄』と謳われ、『動く災害』とまで疎まれた男が、また生きる決意をし、新たな女神と手を結んだ先にあるものは、一つの村では収まらない、大きな世界の濁流であった。
創世の大樹達が見下ろし、"リュウ"が支配し、大宗教が人類を治めるこの世界を、新生弱小宗教『治癒神友の会』が征く冒険譚。
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