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凛1129 2026/11/02 公開 2026/11/02 06:10 更新
「子どものために別居した。私は悪くない」
「子どもを連れ去られた。悪いのは妻だ」
どちらも自分が正しいと思っている。
では、その子どもは誰のものだ?
強盗事件で死んだワシ、源三。なぜか三歳の孫キラトに憑依転生してしまった。
しかも娘は連れ去り別居の真っ最中。夫をモラハラ男と呼び、孫を連れて実家へ戻ってきている。
ところが、娘の浮気が発覚!
なんだと!? お前、そんなことしてたのか!
慌てて婿のマコトにも会ってみたが、こちらは家事も育児も完璧な、恐ろしく正しい男だった。
娘は嘘をついている。婿は証拠を揃えている。
ならば婿が正しく、娘が悪い。それで終わりのはずだった。
ところが、そうはいかなかった。
「パパに会いたい」
三歳の孫が望んでいるのは、たったそれだけ。
母親は自分の正当性を主張し、父親は相手の間違いを証明する。弁護士も児童相談所も現れ、誰もが正しい答えを出そうとする。
なのに、肝心の子どもだけが置き去りになっていく。
「子どものため」という言葉ほど、大人にとって都合のいい言葉はないのかもしれない。
不倫したから悪いのか?
モラハラだから仕方ないのか?
証拠を持っている方が正しいのか?
法律で勝った方が子どもを幸せにできるのか?
そもそも、誰かが悪者にならなければ、家族は救えないのだろうか。
ワシは死んだ。もう失うものなどない。
それでも、三歳の孫の人生まで大人の都合で決められてたまるか!
正しい人間ばかりが集まって、なぜ家族は壊れていくのか。
そして、誰もが自分の正しさを譲らない家族に、思いもよらない結末が訪れる。
あなたが正しかったとしても、その子どもは幸せですか?
これは、死んだジイジが三歳児になって巻き起こす、笑うには不謹慎で、他人事では済まない家族のブラックコメディ。
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