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唖鳴蝉 2026/08/04 公開 2026/10/30 20:00 更新
王都の教会が出張して行なっていた「祝福の儀」――十歳時に誰もが受けるスキルと属性の鑑定儀式――で、近来稀に見る逸材が発見された。何と、【光魔法】【闇魔法】【火魔法】【木魔法】の四つを保有する女児である。かような英才を放置はならずと、即刻王都の総教会に聖女見習いとして出仕させる事が決定する。ところがこの少女、実は日本の女博徒という破格の前世持ちであった。
背中に緋牡丹の刺青しょって、斬った張ったのやんちゃな渡世を送っていた筈が、何の因果か「剣と魔法の世界」に転生し、聖女(見習い)なんて似合わない人生を送る羽目になった。驚き呆れはしたものの、これも神仏のお導きと諦めて、殊勝に――註.本人基準――二度目の人生を送る事にしたのだが……
何しろ前世的にも性格的にも〝向いてない〟〝柄じゃない〟と太鼓判を押されそうな「聖女」としてのお務め。それでも〝一宿一飯の義理〟を果たすべく懸命に奮闘する少女……と言ってしまえば健気な話で済むのだが、前世記憶だの隠しスキルだのと大っぴらにできないアレコレが影響して、事態は微妙におかしな方向へ転がり出す。
少女を〝正しい〟聖女の道へと導こうとする、或いは活用しようとする教会勢と、聖女としての義理を果たそうと努力する少女。目的とするところは同じ筈なのに、そのベクトルが微妙に食い違うせいで、聖女修行は収拾の付かない迷走を始める……
R15と残酷描写は保険です。
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