ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 340
- 感想
- 16
- レビュー
- 0
- 評価者数
- 284
- 平均評価
- 8.05
- 週間読者
- 175
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
小竹X 2026/05/14 公開 2026/05/28 07:01 更新
侯爵夫人エレノアは、夫アルベルトに冷遇されながらも、四歳の娘リネリアを守って暮らしていた。
この国では、洗礼名はただの呼び名ではない。子どもの薬箱、部屋の守り、相続権、迷子札、魔法の加護。すべてが名前に結びついている。
そんなある日、夫は幼馴染セシリアとその娘ミーナを屋敷へ連れてきて、当然のように言った。
「リネリアの名前を、ミーナに譲ってやってくれ」
病弱で社交に出られない実の娘より、聖女の血を引く幼馴染の娘を侯爵家の長女として扱う。だからリネリアには別の名をつければいい、と。
その瞬間、エレノアは前世の記憶を思い出す。ここは前世で読んだ物語の世界。娘リネリアは名前を奪われ、“名無しの子”として誰からも正しく呼ばれないまま消えていく。夫が妻への愛に気づくのは、娘がいなくなった後だった。
冗談ではない。
夫に愛されるために、娘の名前も命も差し出す気はない。
「分かりました。では、離縁しましょう」
名綴りの力を持つエレノアは、娘の名前を守るため屋敷を出る。小さな手を握り、名札のついた鞄を抱えて。
一方、エレノアが去った侯爵家では、彼女の地味な名綴り魔法に支えられていた管理と加護が、静かに崩れ始める。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…