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宵乃凪 2026/05/23 公開 2026/06/12 21:10 更新
「ノルヴィス様、地獄に落ちるその日はお天気が良いといいですね」
娼館の客に「狩り」の獲物として森を追われていたアリーシャを救ったのは、第二王子ノルヴィスだった。
魔族の血を引く彼女に帰る場所はない。アリーシャは恩を返すため彼に仕えることを選び、ノルヴィスは彼女を守るため、「亡き王妃の隠し子」という偽りの身分を与える。
それから五年。
瘴気と重税、腐敗に苦しむ王国を変えようとしていたノルヴィスは、正しい手段だけでは何も変えられない現実に追い詰められ、法では裁けない悪官や奴隷商を夜ごと粛清するようになる。
彼はアリーシャだけはその闇に巻き込むまいとする。
しかし、自分を人として救ってくれた男が手を汚すのなら、アリーシャはその罪を分かち合うことを選んだ。
夜はノルヴィスの共犯者として殺しと隠蔽を担い、昼は情報を得るため王国騎士団へ潜入する。
そこで彼女の上司となったのは、法と騎士道を信じ、正しい剣で国を変えようとする騎士団長レオンハルトだった。
正道を貫くレオンハルトと、手を汚してでも国を変えようとするノルヴィス。
二人の正義がぶつかり、レオンハルトが夜の粛清へ迫っていく中でも、アリーシャはノルヴィスの隣を離れようとはしない。
広がり続ける瘴気。迫害される魔族。そして、王国が隠してきた真実。
偽りの姫となった少女は、自ら選んだ主と罪を分かち合いながら、腐敗した国の闇へ踏み込んでいく。
救われた少女が、救ってくれた王子の共犯者になる。
いつか地獄へ落ちるとしても、隣にあり続けることを選んだ二人の主従共犯ダークファンタジー。
※ 流血・暴力・人身売買・娼館・差別や迫害など、一部重い描写を含みます。
※ 恋愛要素を含みますが、物語全体は重めのダークファンタジーです。
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