異世界恋愛 短編

聖杯に神々の血を注ぐ仕事、十二年間わたくしが一人でやっておりました。――「誰でもできる雑用だろ」と仰るので、本日付で辞めさせていただきますね ~前世経理の聖杯管理官は、帳簿で神を黙らせる~

uta 2026/10/06 公開 2026/10/06 19:00 更新

あらすじ

「聖杯の管理など、祈りの才ある者なら誰でもできる雑用だろう」

建国祭の大広間。王太子セドリック殿下は、婚約者エレノア・ヴァルトハイムにそう告げて婚約破棄を宣言した。

「かしこまりました。本日付で、聖杯管理官を辞任いたします」

十二年間。毎晩深夜二時に起床し、七柱の神の血を規定の順序・比率・時刻で聖杯に注ぎ続けた。〇・三ドラムの誤差で結界は緩み、順序を一つ違えれば豊穣の加護は死ぬ。年に一度の契約更新、不足分は実家の金庫から自費で補填。――誰にも言わなかった。言っても「女の雑用」と呼ばれるだけだったから。

「引き継ぎ書は三十七冊ございますが、お読みになりますか?」
「……そんなもの、必要ない」

(出ました)

エレノアの中には、前世・鷹野詠子(三十四歳・商社経理内部監査・残業中に過労死)の記憶がある。

神々との契約は、祈りではなく帳簿で回っている。そして王国法典第四巻・神事章第九条――『神との契約更新権は、署名者個人に帰属する』。

旅行鞄ひとつで辺境の交易都市へ発つ彼女を待つのは、十二年ぶりの安眠と、やがて訪れる査問会。そして、祖母が遺した赤い線の意味。

陰気と言われた顔色は、ただの慢性的な睡眠不足でした。

帳簿で神を黙らせる、元・聖杯管理官の痛快な再出発録。

ポイント

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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/26〜11/01(7日間)
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2 1 0 10/26 10/29 11/01
評価ポイント 26+0(7日間)
27 26 25 10/26 10/29 11/01

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/01 1 ±0 26 ±0
10/31 1 ±0 26 ±0
10/30 1 ±0 26 ±0
10/29 1 ±0 26 ±0
10/28 1 ±0 26 ±0
10/27 1 ±0 26 ±0
10/26 1 ±0 26 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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