現実世界恋愛 短編

婚活で出会った女性に「年収は気にしません」と言われたが、どうやら本当らしい。

黒咲かぐら 2026/11/03 公開 2026/11/03 07:00 更新

あらすじ

三十四歳、年収四百六十万円。婚活を始めて八か月。
勤務先や昇進後の収入を聞かれるたび、俺は次に提出する書類を探すような気分になっていた。

そんなとき、友人夫婦の紹介で出会った三枝里帆さんは言った。

「年収は、あまり気にしません」

代わりに聞かれたのは、
「家に、使わないけど捨てられないものってあります?」

少し変わった質問の理由が分かったのは、三度目のデート。
彼女の鞄から、小さなラッコのぬいぐるみが転がり落ちた日だった。

「結婚するなら、自分の好きなものを、馬鹿にしない人がいいんです」

実は俺にも、まだ話していない趣味がある。

ぬいぐるみが好きな彼女と、特撮が好きな俺。
同じものを好きにならなくても、お互いの「好き」を大切にしながら、二人の暮らしを考えていく婚活恋愛。

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