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井の中の水 2023/03/07 公開 2024/05/26 17:09 更新
大学入学を控えた久遠伊織は、忙しい合間を縫って山を登り一つの祠を訪れていた。
その祠へ足を運ぶと一匹の子ぎつねが姿を見せる。
この子ぎつねと出会ってから四年になるが、伊織は毎週欠かさず子ぎつねに会いに祠を訪れていた。
伊織は昔から霊や妖といったこの世のものならざるものが見える体質だが、それを周囲に言うと怖がられたりからかわれたりするのでそのことを秘密にして来た。
幼馴染である冬木白雪と共に大学生活を満喫する中、伊織が大学からの帰り道を歩いていると、突如として一匹の鬼が現れ伊織に襲いかかる。
初めて見るその存在に混乱しながらも逃げ回る伊織だが、ついに鬼に追い詰められてしまう。
もう駄目だと思ったその時、伊織を救ったのはいつも祠で世話をしていた子ぎつねだった。
伊織はこの出来事を切っ掛けに、現代の裏側に潜むファンタジーな世界に足を踏み入れていく。
「これからはずーっっと一緒よ主様?」
狐の耳を生やした目もくらむような美女に。
「ん、主のことは未来永劫私が守る」
風と共にある猫耳少女に。
「伊織君は絶対に誰にも渡さないんだから」
ただ一人にだけ笑顔を向ける氷の姫に。
「安心して下さい伊織さん、私がお守りします。八剣の名に懸けて」
現代を生きる剣聖に。
「伊織、私がお前の前に立ちふさがる全ての障害を破壊してやろう」
肉食獣を彷彿とさせる最強の一角に。
「ちょっと!貴方は黙って私の後ろに隠れてればいいのよ!」
呪法を用いて己の体を強化し続ける悲しき少女に。
今日も守られながら生きていく。
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