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ジャク 2025/05/31 公開 2025/11/02 21:19 更新
気づくとそこは見覚えのない教室。窓の外に広がっていたのは、日本によくある、現代の田畑の景色。身に纏った見知らぬ夏用の制服。
ここは現実世界によく似た、俗に言う「異世界」。この世界では、コロナウイルスも流行っていなければスマホも存在しない。終わったはずの平成は32年を迎えていた。
その教室の席に、何故か座っていた田中宗。
高校3年生だったはずの彼はこの世界では高校1年生とされ、更に周りには、彼が高校1年生の時のクラスメート26人が同じように席についているときた。
元1年B組だった彼らが、再び集められたこのクラスは1年X組。この世界に、明確に、存在する人間は彼らX組のみだった。
そんなB組改めX組には、口には出さない隔たりがある。
特に、田中宗。彼とX組の面々の関係は一言では言い表せないほど拗れていた。
にも関わらず、彼は旧友たちとの行動を余儀なくされる。彼らX組に課せられたこの世界での役割。それは、バグという人型の怪物を殲滅すること。
この世界で、彼らが一同に会したことによって再燃することになる、宗の思い。
憎しみか怒りか後悔か。
目の前を塞ぐバグに、宗は煮えたぎる思いをぶつけていく。
彼らはやり直す。
うまくいかなかった彼らだけの青春を。
平成32年、7月20日
世にも可笑しな異世界召喚が幕を開ける。
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