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あゆと 2026/08/16 公開 2026/08/27 08:00 更新
妖精は、人の作った家には住みつかない。
――そのはずだった。
十六歳のノアは、家や家具だけでなく、そこで暮らした人々の毎日まで小さな世界に残す《縮景細工師》を目指している。
ある夜、完成させられずにいた自作の箱庭を覗くと、そこには手のひらほどの妖精が座っていた。
椅子に座り、カップを抱え、窓辺で眠る妖精。
そんな妖精の存在に真っ先に気づいたのは、同じ学園に通う侯爵令嬢フィオナだった。
「そこ、つれてって!」
妖精が大好きで、妖精の人形を集め、その暮らしを想像するのが何より好きなフィオナ。
「妖精たちがお茶してるところ、見てみたい!」
「……それなら、作れるかもしれません」
フィオナが夢見る。
ノアが箱庭にする。
そして、本物の妖精がそこで暮らし始める。
好きなものを「好き」と言うことが苦手な少年と、好きなものを全力で愛する令嬢。
小さな箱庭から始まる、ものづくりと妖精と、ゆっくり育つ恋の物語。
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