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佐武ろく 2026/10/07 公開 2026/10/15 20:10 更新
「君となら、どこまでも行けると思っていた。」
――これは、魔女の力を得た少年と、幼馴染の少女が世界を旅する物語。
剣と魔法が存在する世界。
小さな村で暮らす少年、イルヴァ・ラウデンには、これといった才能がなかった。
剣術も平凡。
魔力もごく僅か。
そんな彼の隣には、幼馴染のリディア・エルフェルトがいた。
元王国騎士を父に持つ彼女は、幼い頃から剣を学び、同年代では並ぶ者がいないほどの才能を見せていた。
正反対の二人だったが、それでもいつも一緒だった。
ある日、村の外れにあるお気に入りの大樹で、イルヴァは一人の女と出会う。
その女は、魔法を使う不思議な魔女だった。
「私の魔力を分けてあげよう」
その日を境に、イルヴァは魔法を使えるようになる。
そして十年後。
十八歳になった二人は、世界を見るために故郷を旅立つ。
向かう先は、リディアの両親が生まれ育った大国。
道中で出会う人々。
知らない文化。
善意と悪意。
仲間との出会いと別れ。
失敗と挫折。
世界を旅する中で、二人は少しずつ成長していく。
魔法を磨きたい少年と、自分だけの強さを探す少女。
これは、そんな二人が世界を知り、自分自身を知っていく旅の物語。
――けれど。
少年と魔女を繋ぐ見えない糸は、十年前から一度も切れてはいなかった。
そしていつか、その魔女は少年の前に再び現れる。
彼がこれまで積み重ねてきた人生、そのすべてを受け取るために。
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