ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 4
- 感想
- 2
- レビュー
- 0
- 評価者数
- 4
- 平均評価
- 10.00
- 週間読者
- 0
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
稲生おこめ 2026/07/20 公開 2026/10/26 22:00 更新
靴を直しただけだった。
それは、禁じられた知識への入り口だった。
靴づくり×科学×陰謀が絡み合う、群像ファンタジー。
*
小さな靴工房で働く職人、コーエン・アルミナイト。
無口で省エネ。人付き合いは苦手だが、靴づくりの腕は一流だ。
彼には、ひとつだけ妙な癖があった。
国が定めた「手順書」通りに作っているはずなのに、仕上がりのわずかな違いが気になってしまう。
色。硬さ。質感。
誰も気に留めない違和感を、彼の指先だけが拾ってしまう。
「手順書が、ズレている?」
けれどこの国では、ものづくりの方法はすべて「手順書」によって定められている。その外側を知ろうとすることなど、本来、許されていなかった。
*
ある日、コーエンの働くアトリエに謎の靴を抱えた子供が現れる。
「この靴を直してください。今すぐに」
見たこともない素材。見たこともない加工。
コーエンは、好奇心に負け、手順書を用いずに修理をしてしまう。
その靴が、この国の第一王女 エピフィラムのものであると知らずに。
時を同じくして、コーエンは職人として最大の名誉、王族へ靴を献上する『靴納めの儀』に選ばれる。
仲間たちと作り上げた靴は喝采を浴びた。
――そのはずだった。
「君は、手順書を見ていないな?」
その一言をきっかけに、コーエンの日常は崩れ始める。
靴職人として生きたい青年。
彼を「技術者」として利用しようとする貴族たち。
彼を靴職人として待つ、アトリエ・ウィズダムの仲間たち。
自らの靴を直されたことで、彼を手放そうとしない第一王女エピフィラム。
「あなたには責任があります。だって、私の靴を直してしまったから」
コーエンはただ、靴を作って生きたかった。
ただ、アトリエに帰りたかった。
過去なんて、思い出したくなかった。
それなのに。
――知りたい。
国を支える超資源『マザー・リリー』の秘密を。
これは、靴だけを作って生きるはずだった青年が、禁じられた知識の奥へ踏み込んでいく物語。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…