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geennaam 2021/02/21 公開 2021/02/22 04:40 更新
幼くして母親を亡くしたアンカルシア・ケーハーは、未熟なまま早ばやと望むことや欲を失くしてしまう。大商家の跡取りである父親が気晴らしにと連れて行ったのは、競竜場であった。生前の母から人と竜が共にいることは、特別な事だと教えられていた彼女は大変に驚く。母から聞かされたおとぎ話であったはずの大切な思い出は、彼女にわずかな、さりとて確かな欲望をもたらした。父は愛し子たる一人娘の願いを叶えるために、大商家の持つ財力と縁故の限りを尽くして、希少な白竜が生まれる可能性のある卵を手に入れる。しかし産まれた子は彼女が望んだ白竜ではなかった……。これより紡がれるお話は彼女とそのまわりが織りなす、アンと白竜の物語である。竜を信じろアン。アンを信じろ竜。だれよりはやく空をかけろ。少女と竜の物語がはじまりの金管を吹き鳴らした。
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