異世界恋愛 短編

「ここは二人掛けだから、空いた席へ行ってくれ」と婚約者が言うので、いつも隣が空いている公爵様の隣に座りました

河合ゆうじ 2026/11/01 公開 2026/11/01 15:23 更新

あらすじ

「ああ、クレア。悪いけれど、このベンチは二人掛けだろう? 空いた席へ行ってくれるかな」

園遊会のベンチも、約束していた菓子店のテラスも、王妃様主催の音楽夜会のボックス席も。
婚約者のユリアンはいつも困ったように笑い、二人掛けの席には遠縁の男爵令嬢フィーネを座らせます。

言い争うより静かにお茶や音楽を楽しむほうが気楽なので、私は言われた通り「空いている席」へ移ることにしました。

そこが、「隣に座ると紅茶が冷える」と恐れられ、いつもお隣がひとり分空いているヴァルモン公爵様のお隣だとしても――言われた通りですから、問題ありませんよね?

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