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水川かずみ 2026/10/17 公開 2026/10/17 18:10 更新
2026年、秋。
前時代的なSFの世界が、実現した世界で。
技術だけが未来に進んだ、サイエンスフィクション。
家庭用ロボットの修理現場で、ある主任技士が循環補助装置の設定を変更した。
「ほら、こっちの方が綺麗やろ。」
確かに、波形は綺麗になった。しかし、それは補助装置が正しく働いていることを意味するのだろうか。
その出来事を愚痴として持ち帰った技士と、かつて装置メーカーに勤めていた同僚。
二人の会話は、装置の原理から技術者の経験、若手への教育、そして過去の事故へと広がっていく。
何を知っているのか。何を見ているのか。そして、何を考えているのか。
そんな、二人の技術者のサシ飲みの話。
◆
この物語は、医療におけるIABPなる装置に関する公開情報を参考にし、原理的に起こり得ると説明されている医療事故を元にして創作した作品です。
人の命を預かる医療現場ではさすがにこの作品のような荒唐無稽な対応は発生しないだろうと考え、装置をロボット用ということにしました。
◆
SFを書いてみた。
というより、結果的にSFになった話。
この作品では、調査段階からSF転生まで、AIを議論相手にかなり積極的に使ってみました。
より正確に言えば、知らないことを学ぼうとしてAIと話していたら、物語にできるな、と思って作品にした話。
◆
私は、ロードレース界で取り沙汰される、たとえばAngstcultuurという単語が踊るような記事で、何かが焦げつく。
若い選手に対して、経験も権限も持つ大人たちが、どのように接するのか。自分で考え、経験から学び、成長していくために存在するはずの指導体制が、管理する側の正しさを確認させる仕組みに変わってしまう。権威者が正しいとされることで、考える過程が省略されてしまう。
そんな、どこにでもありそうな問題。
We zijn toch geen robots?
はいいいえ、人間模様です。
◆
医療従事者の皆様、基礎知識しか仕入れずに書いているので、IABPに置き換えて読んだときに、間違いがあっても許してくださいね。
そして、いつも真摯に命に向き合っていただき、ありがとうございます。
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