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こばけん 2011/02/04 公開 2011/02/04 21:57 更新
ハーレー彗星の再来した年、地球の対照軌道に見つかった惑星ヘスティアへの第一次移民が行われた。
戦争で家族を亡くした俺は、一人移民船に乗る──。
そこで出会った一人の女性、彼女は驚くべき素性を持った人だった。
「そう。チャールズおじさんは、……政治家なの。地球の政治家たちのやり方に反対しているのよ」
(中略)
「それでね、何でヘスティアに行くかって言うと、戦争から疎開するため」
「疎開?」 (第4章)
湖調査班には、もう一つ大きな発見があった。湖底の泥よりのプルトニウムの検出である。
プルトニウムは、ウラン238に中性子が吸収されてできる人工の元素で、自然界には微量でも存在しないはずのものだった。(中略)
プルトニウムには毒性があるため、この発見は、当時結構問題になった。
湖調査班につづいて陸上調査班でも調査が行われ、ヘスティアの土壌にはごく微量だがプルトニウムが含まれていることが確かめられた。
結局、ミーティングでの結論は、かつてヘスティアで地球の国のどこかが核実験をしたのだろう、ということになった。――だが、この結論がおかしいことは皆認めざるを得なかった。
というのも、この星の土壌からは、セシウムやストロンチウムといった、核爆発によって生じる他の元素は何も検出されなかったから。セシウムやストロンチウム同位体の中には半減期数十年のものがあり、ここ百年以内に核実験があったとしたら、残っていないはずがなかった。一方、プルトニウムの半減期は二万数千年。もし核爆発があったとするなら、それは数千年以上前の話でないと辻褄が合わないのだった。(第8章)
戦争と、再生、そしてやがて知る歴史の真実、宇宙の意志。
大昔に書いたSF小説です。20世紀に見た世紀末的未来はこんな感じでした。
原稿用紙80枚程度ですが、当時の自分には大長編でした。長編1冊分の設定は詰め込んであります。
拙い文章ですが、読んで感想など頂けますと幸いです。
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