ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 0
- 感想
- 0
- レビュー
- 0
- 評価者数
- 0
- 平均評価
- [未取得]
- 週間読者
- 270
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
uta 2026/10/13 公開 2026/10/13 18:05 更新
「セリア・ヴァント。貴様との婚約を破棄する」
月蝕の晩、大聖堂前広場。王太子から突きつけられた言葉に、鐘守の娘セリアが返したのは――。
「かしこまりました。では、本日の第十九打の時刻を確認してもよろしいですか」
「……は?」
「あと四十秒です」
年に一度、赤く欠ける月の夜。魔物除けの結界が緩むこの国を守るのは、聖女の祈り――ではなく、大聖堂の〈晩鐘〉の「打刻間隔」である。月の欠け率に応じ、秒単位で補正された四十三打。それを知るのは、鐘楼に住む地味な事務方、ただ一人だけ。
セリアは三百七十二ページの引き継ぎ書を差し出した。だが王太子も新しい聖女も、それを受け取らない。「鐘など誰が突いても同じだ」――ならば、どうぞご自由に。
誰も褒めない。誰も気づかない。止まったときだけ、怒られる。
――ええ、慣れております。だって前世は、夕焼けチャイムを守り続けた自治体の時報係でしたから。
婚約は破棄された。けれど鐘を突くのは私の仕事なので、やめません。
点検簿と手順書と、誤差〇・三秒の矜持。地味な公務員令嬢が、記録と手順で国を救う(ついでに見る目のない人たちが青ざめる)お仕事ざまぁファンタジー、開幕。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…