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雉白書屋 2026/10/17 公開 2026/10/17 11:00 更新
ある日の昼下がり、アパートの二階の部屋で男はふいに目を覚ました。
カーテンの隙間から午後の陽射しが細く差し込み、床の一角をまばゆく照らしている。窓の向こうからは子供たちの明るい声が響いてきていた。
どうやらその声に起こされたらしい。だが、この感覚。まだ眠れる。今日は久しぶりに取った有休なのだ。有効活用せねば――果たして二度寝がそう呼べるのかは、我ながら怪しいところではあったが。
男はそんなことをぼんやり考えながらふっと笑い、再びまぶたを閉じた。
「○○菌!」
「わああ!」
どうやら小学生らしい。ちょうど下校時間なのだろう。声の数や調子からして、何人かでふざけ合いながら帰っているようだ。
鬼ごっこか、はたまた最近流行りの遊びか。何をしているのかはわからないが、まあすぐに通り過ぎるだろう。
どこか窓の外へ引っ張られつつも、男は意識を下へ下へ、眠りへと沈めていった。
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