異世界恋愛 短編

未来が見えない侯爵令嬢は、滅びゆく王都を静かに去る

シオン 2026/09/10 公開 2026/09/10 00:00 更新

あらすじ

代々、未来を予知する「星詠みの聖女」を輩出してきたアルディール侯爵家。

その一人娘セレナは、幼い頃から聖女候補として厳しい教育を受け、第二王子ユリウスの婚約者として王国に尽くしてきた。しかし、七度の儀式を経ても、彼女に未来を予知する力が発現することはなかった。

そんな中、未来を予言できるという子爵令嬢エミリアが現れる。

嵐や使節の到着、王妃の病を言い当てたエミリアは、本物の聖女として人々の信頼を集めていく。一方のセレナは、嫉妬深い偽物と見なされ、ついには神殿でユリウスから婚約解消を宣言されてしまう。

さらに侯爵家は、聖女を偽った責任を問われ、爵位と領地を取り上げられたうえで国外追放を命じられる。

けれど、セレナは泣きもせず、静かにその処分を受け入れた。

なぜなら彼女には、未来を見る力とは異なる能力があったからだ。

それは、石や大地に刻まれた記憶を読み、地中で起きている異変を感じ取る力。

セレナはすでに、王都の地下水路と地盤が崩壊寸前であり、わずか三日後に未曽有の災害が起きると察知していた。

彼女は何度も調査と避難を願い出た。しかしユリウスはその警告を笑い、調査を打ち切る。そればかりか、エミリアの「黄金の星が王国に千年の繁栄をもたらす」という予言を信じ、災害当日に盛大な祝祭を開こうとしていた。

王国全体を救うことができないのなら、せめて自領の民だけでも救う。

そう決意したセレナは、国外追放を利用して侯爵家と領民を避難させる。そして道中の町や村にも警告を残しながら、滅びゆく王都を静かに去っていく。

やがて迎えた予言の日。

王都を包んだ黄金の光の正体は、繁栄を告げる星ではなかった。

崩壊する大地が巻き上げた、巨大な砂じんだったのである。

未来を予言した聖女が何もできず、王子や貴族たちが混乱する中、民を救うために戻ってきたのは、偽物として追放されたセレナだった。

これは奇跡ではなく、知識と備えによって人々を救った侯爵令嬢が、自分を信じなかった王国を見限り、新天地で本当の幸福を築く物語。

ポイント

総合ポイント 58
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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/26〜11/01(7日間)
ブクマ 2-1(7日間)
4 3 2 1 10/26 10/29 11/01
評価ポイント 54+0(7日間)
55 54 53 10/26 10/29 11/01

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/01 2 ±0 54 ±0
10/31 2 ±0 54 ±0
10/30 2 -1 54 ±0
10/29 3 ±0 54 ±0
10/28 3 ±0 54 ±0
10/27 3 ±0 54 ±0
10/26 3 ±0 54 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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