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竜太郎 2026/10/20 公開 2026/10/27 07:30 更新
次の世界大戦を戦う人類に、残されていた武器は剣と盾だった。
第三次世界大戦で機械文明が失われ、列車の走らない鉄道橋と、行き先も定かでない古い道路が残る世界。
人々は再び国を築き、畑を耕し、そして争っていた。
大河に架かる旧鉄道橋で、東岸の守備隊長エドランは西岸の伝令を迎える。
求められたのは、兵七千と民およそ二万の通行。
だが、橋の向こうで彼らを受け入れる村々にも、冬を越すだけの食料は足りていなかった。
橋を閉ざせば、向こう岸の人が飢える。
種麦まで分ければ、こちらの来年の畑が消える。
水を守る娘、塩の道を探す将軍、家族を抱える兵士、国境を越えて荷を運ぶ商人。
遠く離れた土地の争いが、一つの水門、一袋の麦、明日の食卓につながっていく。
剣と盾がぶつかるその傍らで、人々は何を守り、何を選ぶのか。
文明の跡に生きる者たちを描く、戦争と暮らしの群像劇。
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