ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 0
- 感想
- 0
- レビュー
- 0
- 評価者数
- 0
- 平均評価
- [未取得]
- 週間読者
- 0
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
くらたん 2026/10/22 公開 2026/10/22 15:33 更新
王女の花束を受け取らなかった騎士が、花屋の娘の前で片膝をついた。
「靴紐がほどけています」
それだけのことだった。けれど、王女の求婚を断ったばかりの最強騎士ケイランが、下町の娘の靴紐を結び、その安い花束を大事に抱えて立ち上がったせいで、広場は大騒ぎになった。
ミリエは耳まで赤くなりながら、逃げずに言った。
「それ、求婚の花束です。知っていて受け取ったんですよね?」
花は返されなかった。代わりに、明日もう一度会う約束をもらった。
誰にもなびかない男が、どうして自分の花だけ受け取ったのか。答えを待つだけは性に合わない。ミリエは翌朝から、自分で彼を口説くことにする。花を届け、食事に誘い、人前では平気なのに二人きりになると黙る騎士へ、ちゃんと好きだと伝えていく。
一方、剣を握れば誰にも負けないケイランは、小さな花屋で毎日一敗する。褒めたいのに誓いのような大げさな言葉になり、手をつなぎたいのに護衛の距離へ逃げてしまう。
「あの、守ってくださるのは嬉しいです。でも今日は、私に会いたくて来たと言ってください」
花屋の娘が、強い男から「役目」ではない返事をもらうまで。花を一本選ぶたび、二人の距離が変わっていく。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…