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kero 2026/09/18 公開 2026/10/30 22:34 更新
# よろず屋ステラ
### ――趣味人、今日も町はずれで巨大ロボットを組み立てる。
「お仕事? 引き受けるよ! もちろん、お代はいただくけどね♪」
町はずれの寂れた商店街。その片隅に、一軒のよろず屋がある。
店主の名はステラ。
銀髪に赤い瞳、小柄な少女の姿をした彼女は、自分のことをハイブリッド――生まれつき身体の一部が機械でできた存在だと説明している。
機械化度は秘密。
レディの秘密ってやつさ。
そんな彼女には、誰にも理解されない趣味があった。
それは、巨大な二足歩行ロボットを自分で組み立てること!
実用性? 悪いに決まっている。
安定性? 多脚型のほうが優秀だ。
それでも作る。
なぜなら、趣味だから!
……とまあ、本人は至って気楽なもの。
ところが、そんなよろず屋には、なぜか警察から厄介な依頼が舞い込んでくる。
厄介な事件、危険な犯罪者、軍隊でも頭を抱えるようなトラブル。
普通の人間なら逃げ出すような仕事でも、ステラは報酬を確認すると、いつもの調子で引き受けてしまう。
「ふふん。じゃ、仕事しましょうか!」
その結果、事件は解決する。
あっさりと。
あまりにも、あっさりと。
けれど、現場に居合わせた人々は、次第に気づき始める。
この少女は、本当に自分たちと同じ存在なのだろうか?
人間のように笑う。
人間のように怒る。
誰かを気遣い、家族のように接することもある。
それなのに、時折見せる判断には、人間ならば躊躇するはずの一線が存在しない。
彼女にとっての優しさとは何なのか。
彼女が大切にする人々は、どのような意味を持つのか。
そして、その赤い瞳の奥には、何があるのか。
本人は何も語らない。
「レディの秘密だよ♪」
今日もステラは、報酬を受け取り、趣味のロボットを組み立て、気が向けば人助けをする。
その小さな身体の内側に、どれほどの力が秘められているのかも知らずに。
これは、町はずれのよろず屋を営む少女と、彼女に関わってしまった人々の物語。
笑って、驚いて、ときには背筋を冷たくしながら。
物語が進むにつれて重厚なSFに、なるかも?
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