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フィジ05 2026/11/01 公開 2026/11/01 22:30 更新
「この遺物、何に使うんですか?」
「分からない」
「危険性は?」
「分からない」
「……それ、本当に管理できてるんですか?」
「だから君たちが調べるんだろう」
異世界に来て早々、成瀬透はとんでもない職場に出会った。
王国の特殊機関、異遺物管理局。
そこに持ち込まれるのは、かつて異世界からやってきた人々が残していった、正体不明の遺物の数々。
常識では考えられない仕組みを持つもの。
便利そうに見えて、扱いを間違えれば大惨事になりかねないもの。
そもそも、どうしてこんなものを作ったのか理解に苦しむもの。
英雄が残した伝説の品も、誰かの悪ふざけにしか見えない珍品も、管理局にとっては立派な調査対象だ。
そんな場所で働くことになった透は、剣も魔法もほぼ素人。
ただし、物や空間の構造を頭の中で組み立て、そこに潜む歪みや違和感を見抜くことだけは得意だった。
その少し変わった才能を頼りに、遺物の謎を解き明かしていくことになる。
仕事には厳しいが、妙なところで意地っ張りな魔法使い。
距離感が近く、何かと湊をからかう冒険者。
研究対象を前にすると、普段の冷静さがどこかへ消える研究者。
頼れる仲間もいる。面倒な仲間もいる。
そして、遺物より扱いが難しい人間もいる。
調査に出れば予想外のトラブル。ひとつ解決すれば、また別の厄介事。
そんな騒がしい毎日のなかで、透は少しずつ遺物に隠された秘密を知っていく。
けれど、ひとつだけ腑に落ちないことがあった。
なぜ、これほど多くの異世界人がこの世界を訪れているのか。
なぜ、彼らの残した遺物は今もなお動き続けているのか。
そして、そもそも自分がこの世界に迷い込んだのは、本当に偶然だったのか。
元の世界に帰るために始めた仕事は、いつしか、この世界そのものの謎へとつながっていく。
これは、ちょっと変わった才能を持つ青年と、ひと癖もふた癖もある仲間たちが繰り広げる、遺物調査から始まる異世界ファンタジー。
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