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ありぽん 2026/02/26 公開 2026/03/31 12:00 更新
“お兄ちゃんの遺志を継ぎ、病気で苦しむ人を助けたい”
そんな志を胸に、深い霧に包まれた森の奥にある、最新設備の研究所へやって来た、研究員の高橋瞳。新しい環境の中で、彼女の充実した日々が始まる……はずだった。
しかし、現実は静かに崩れ始める。
それは最初、小さな違和感だったが、やがて研究所全体を巻き込む大きな異変へと発展。ついには失踪者が現れ、外部との連絡手段も断たれ、研究所は逃げ場のない閉鎖空間となってしまう。
その状況に、精神的に追い詰められていく瞳。しかし、そんな彼女を支えた存在がいた。それは、中庭にひっそりと佇む、まだ蕾のままの一輪の花だった。
過酷な環境の中でも咲こうとするその姿に、瞳はわずかな力をもらい、少しずつ前を向き始める。
するとその頃から、瞳は毎晩、小さな男の子に睨まれながら何かを言われる夢を見るようになるが、その声を聞くことはできず。
だが、ついにその男の子の声を、はっきりと聞く時が訪れる。そしてその瞬間、止まっていた運命の歯車が静かに動き出して……。
男の子の言葉は、絶望か、それとも、救いか。
一輪の蕾が花開くとき、避けられない真実を思い出し、全てを変えるための運命が動き出す。
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