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秋澄しえる 2026/02/01 公開 2026/02/15 18:00 更新
大正時代、帝都・東京。
本郷・団子坂の古書店「藍峯堂」。
そこには、六尺の巨躯を猫背に丸め、本に埋もれて生きる青年がいた。
藤平司、二十五歳。内向的な書痴。現実より、本の世界を愛する男。
ある日、店に迷い込んできたのは――
咲・エヴァンス、十九歳。英国大使の令嬢。
断髪、洋装、そして彼女もまた、筋金入りの推理小説マニアだった。
「ディケンズが好きなの。ドイルも、ポーも大好き」
「…君とは話が合いそうだ」
浅草十二階に吊るされた奇術師。
血で描かれた謎の文字。
精巧な蝋人形が仕掛けた、完璧な密室。
事件の背後には、姿なき「作者」が潜んでいる。
犯罪は、いつも古典ミステリの頁の中に隠されていた――
「司さん。あなたが頁をめくるのが怖いなら、私が一緒にめくってあげる」
本を愛する二人が挑む、本格大正ミステリ。
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