ヒューマンドラマ 完結・全11話

貴族社会は欺瞞と虚飾でできている

杜野秋人 2024/10/26 公開 2024/11/04 20:00 更新

あらすじ

「お前との婚姻は形だけのもの。当然、白い結婚として3年後に離縁だ。いいな」

子爵家から侯爵家の当主である宰相府次席補佐官に嫁いだその夜、新婦は新郎から冷酷にそう宣言されてしまった。
彼は襲爵する条件として、父の持ってきた縁談を受け入れただけであり、自分で見初めたわけでもない彼女を愛するつもりなどなかったのだ。
そればかりか多忙を理由に3年間の白い結婚を強制し、3年後の離婚に同意するよう彼は迫った。離縁されても実家に戻れない新妻は、今すぐ追い出されるか3年後に追い出されるかの選択を迫られて、震える手で婚姻誓紙に署名するより他になかった。

絶望に悲嘆する妻はバルコニーへ出た。実家の命令によりどうしても侯爵家の世継ぎを産まねばならないというのに、夫は邸には戻らないと宣言して出て行った。夫婦関係の構築は絶望的で、3年後には確実に追い出されてしまう。
いっそのこと、このバルコニーの下に見える庭園の池に身を投げてしまおうか。そう思って覗いた水面に、窓明かりがふたつ、落ちていた。
ひとつは二階のこの主寝室。ではもうひとつの明かりは?


……あっ。今夜は義父となった前侯爵がお泊りになっていらっしゃったのだったわ。


新妻は、初夜を迎えるための薄い夜着の上からナイトローブだけ羽織って部屋を出た。目指すは三階、義父の泊まる部屋。
明日の朝には義父は領地に帰ってしまう。その前に、どうしても今夜のうちに義父に夫の無体を訴えなければ。

そしてこの彼女の行動が、酷薄な夫の人生を決定的に狂わせることになる──!


◆最近流行り(?)の、白い結婚で新妻をないがしろにする系モラハラ夫の破滅を書いてみました。

◆恋愛ジャンルでもいいかな〜と思ったけど、要素薄めなのでヒューマンドラマで。

◆設定はあんまり作るつもりがなかったんですけども(爆)、固有名詞だけは必要性にかられて多めに用意しました。意味を調べながら読むと感慨深いかと思います(笑)。

◆全10話、約3万5000字ほどの中編です。最終話だけちょっと長め。
ベッドシーンの匂わせがあるのでR15で。
オマケの解説アリ。

◆この作品はアルファポリスでも同時公開します。

◆24/10/29、11/05〜07、ヒューマンドラマ日間ランキング1位獲得!ありがとうございます!

Ⓒ 2024 杜野秋人

ポイント

総合ポイント 18,766
日間ポイント 0
日間ランクイン 21
最高順位 9
評価ポイント 15,48482.5% ブクマ×2 3,28217.5%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
1,641
感想
52
レビュー
0
評価者数
1,841
平均評価
8.41
週間読者
177

ブクマと評価ポイントの推移

10/29〜11/04(7日間)
ブクマ 1,641+1(7日間)
1,642 1,641 1,640 1,639 10/29 11/01 11/04
評価ポイント 15,484+4(7日間)
15,485 15,484 15,483 10/29 11/01 11/04

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/04 1,641 ±0 15,484 ±0
11/03 1,641 +1 15,484 ±0
11/02 1,640 ±0 15,484 ±0
11/01 1,640 ±0 15,484 ±0
10/31 1,640 ±0 15,484 ±0
10/30 1,640 -1 15,484 ±0
10/29 1,641 +1 15,484 +4

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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