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7th fall 2015/12/21 公開 2016/02/01 15:23 更新
三十路を越えた一般的日本人の会社員、葛城当麻。
彼はある日、唐突に死んだ。
実にありふれた事故で致命傷を負い、死へと至る数時間を当惑と恐怖と走馬灯とともに過ごし、そして最後には良き人生だったと納得してその生涯を閉じた。
――が、運命の悪戯か神の配剤か。
次に意識を取り戻した時、彼は剣も魔導もある異世界の貴族の嫡子、クラウス・トーマ(十一歳)となっていた。
周囲には多くの使用人。美人のメイドさんもいる。ついでのように専属のメイド見習兼遊び相手として、可愛らしい双子の少女もいる。
問題があるとすればただ一つ。クラウス・トーマは、気の向くままに暴力を振るい、誰にも懐かぬ「小さな暴君」であったということだけ。
おかげで使用人もメイドも彼には腫れ物に触るように接してくるし、双子の少女は目にハイライトがない。
当麻――トーマは天を仰いで慨嘆する。
「……Oh my God」
子供の体なので煙草を吸うこともできず、さらにこの世界の貴族には魔導を持ちたるが故の命の危険もあったりと、地獄にしては回りくどすぎやしないかと日々思う少年トーマ。
神に会ったら渾身の右ストレートを叩きこんでやると決意しつつ、一度は死を乗り越えたが故の開き直りや、三十路を越えた大人であるがための諦めの良さも手伝い、何だかんだで彼は日々を過ごしていく。
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