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viogustian 2026/02/01 公開 2026/02/01 16:57 更新
かつて、その広大な海域を支配した絶対的な統治者がいた。 その名はキラナ。畏れ多くも『南海の女王《ラトゥ・ラウト・スラタン》』と呼ばれた存在である。
だが、異界より来たる魔王イフリートとの決戦に敗れ、彼女は玉座も、力も、全てを奪われた。 残されたのは魔王が刻んだ残酷な呪い――『海水に触れれば、その身は業火に焼かれる』という、海の女王にあるまじき体質だけ。
彼女が再び玉座に返り咲き、完全な力を取り戻す方法はただ一つ。 世界に散らばった自身の「八大宝具」を回収し、あらゆる願いを――たとえそれが絶対的な呪いの打破であっても――叶えることができる神代のアーティファクト、『チュプマニック・アスタギナ』を手に入れること。
呪われた元女王の旅路には、ワケアリの英雄たちが集う。
のちに蛇の女王「ニ・ブロロン」として覚醒する野心家の少女、ドウィ・アンガルティ。 実の母から逃げ続ける、神ごときの力を持つ青年サンクリアン。 神々の座を奪わんとする傲慢な人間、ジャカ・タルブ。 魔王イフリートとの「血の契約」から逃亡する少女、ティムン・マス。 そして、国民をすべて「黄金の巻貝」に変えられた悲劇の姫、チャンドラ・キラナ。
彼らは共に歩むが、仲間ではない。 抱く目的は異なり、渇望する願いも違い、そして辿り着く結末もまた、それぞれ別の場所にある。
これは、神話に名を刻む英雄たちが織りなす、裏切りと野望、そして再生の物語。
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