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燈真 2015/12/21 公開 2015/12/23 00:18 更新
慧一には小さなころから一緒の、1つ年下の双子がいる。精神が幼児化した元気いっぱいの佳乃と、そんな姉に付き合う冷静沈着な孝己。高校2年生の春、日々疲れ切って岐路につく孝己にその理由を問いただした慧一は弾みで彼の異能に巻き込まれ、本『小倉百人一首』の中に入り込んでしまう。長年ひた隠しにしてきたその異能は"つむろぎ"。本への内外的ダメージによって変わってしまった物語を正し、修繕する力だった。彼はその力で、2年間囚われたままの両親をこの本の中から助け出し、佳乃の精神を戻そうとしていたのだ。現世界で父親のふりをしていた本の住人・藤原定家を伴に、疲労困憊になりながらつむろぎ続ける孝己に慧一は協力を申し出る。『百人一首』に登場する歌を一首ずつつむろいでいくうちに、慧一は佳乃の幼児化や定家の現世界存在の謎、双子の両親を捕らえた人物へと踏み込んでいく。「もしも」の世界を正していく、願いと痛みのロー・ファンタジー。
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