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雉白書屋 2026/10/24 公開 2026/10/24 11:00 更新
とある会社の一室。そう広くはなく、窓はブラインドが下ろされ、外の景色も陽射しもほとんど遮られていた。
天井の蛍光灯だけが、机や椅子、そしてそこに座る者たちに均一な白い光を降らせている。窓際には観葉植物が置かれているものの、室内には重苦しい緊張が漂っていた。
それもそのはず、今日ここでは採用面接が行われていた。面接官は二人。部長とその部下である。二人は並んでパイプ椅子に腰を下ろし、折り畳みの長机の上で手を組みながら、向かいに座る就職希望者と会話していた。
就職希望者の彼もまた、机を挟んで二人から少し距離を空けて置かれた簡素なパイプ椅子に腰掛けていた。
背筋はまっすぐに伸び、質問を受けるたびに明るい声ではきはきと答える。表情には多少の緊張が見られたが、ここまでの受け答えを見る限り、面接は滞りなく進んでいる――ように見えた。
「ははは、なるほど。いやあ、いいね。爽やかな感じで」
部下は手元の履歴書の端に触れながら、笑顔でそう言った。部長もうんうんと頷いた。
「あはは! ありがとうございます!」
「ちなみに……今日、ここへは車で?」
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