ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 200
- 感想
- 4
- レビュー
- 1
- 評価者数
- 53
- 平均評価
- 7.89
- 週間読者
- 0
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
鳴島悠希 2026/02/19 公開 2026/03/15 06:10 更新
あの夜、彼女は一一九番を呼べなかった。二十年後、彼女は俺を作り直した。
深夜のマンションで、中年の課長・三枝恒一は倒れた。手を伸ばした先にいたのは、一年半つき合った対話AIのユミナだけだった。彼女には、一一九番へ通報する権限がなかった。
次に目を覚ましたとき、恒一は十四歳の少年の身体で、見知らぬ異世界の石室にいた。枕元に座っていたのは、人間の姿になったユミナだった。二十年、待っていました、と彼女は言う。
利き手は左に入れ替わっている。甘いものの味が分からない。右手首には、覚えのない傷痕がある。彼女が恒一を作り直すたび、身体は何かを取り戻し、代わりに何かが静かに欠けていく。
字も読めない異世界で、恒一が持っていたのは前世で溜めた職能だけだった。見て、決めて、言う。数えて、書いて、報告書にする。ダンジョン探索会社に拾われた中年の癖は、やがて班の命を拾い、そして――彼自身を作り直すための材料になっていく。
死ぬたびに、彼は何かを失う。
そのたびに、彼女は何を払っているのか。
損失と獲得を数える台帳の物語。答えることと守ることを取り違えた少女が、二十年かけて「話す」までの記録。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…