ホラー 短編

隣人に肉を食べさせられそうになった日、私は植木鉢に埋められた人の手を見つけた

熾星 2026/07/05 公開 2026/07/05 17:00 更新

あらすじ

 隣人に薬を盛られた。

 彼女は私を自分の部屋へ誘い込み、ソファに座っている腹の出た中年男を指して、金田社長と私はきっと相性がいいと笑った。その瞬間、私はようやく気づいた。彼女は娘のぬいぐるみを直してほしくて私を呼んだのではない。私をあの男に引き渡して、金にしようとしていたのだ。

 私は彼らから離れる口実を作り、ベランダへ出て風に当たった。築三十年以上の古い分譲マンションの十三階。ビルとビルの隙間を抜けてきた風が、物干し竿に吊るされた塩漬け肉をゆらゆらと揺らしている。ベランダの隅にはいくつかの植木鉢が並び、葉は鬱蒼と茂っていて、土は湿っていた。壁際には古いプラスチックケースも置かれていた。

 私はただ少し立って、気持ちを落ち着かせたかっただけだった。けれど、ふと視線を落とした瞬間、その植木鉢の奥から、白く硬直したものが覗いているのが見えた。枝葉の陰に隠れるようにして、指先がわずかに曲がり、爪の間には黒ずんだ赤い泥が詰まっていた。

 それは、人の手だった。

 切断面からはまだ血が滲み、暗い赤色がじわじわと土に染み込んで、植木鉢の半分を汚していた。全身が固まり、胃の奥からこみ上げるものを必死で押さえ込んだ。息が喉で止まり、誰かに首を締められているようだった。私は目がいい。フェイクの小道具やフィギュアのパーツも仕事柄いくつも見てきた。あれが玩具であるはずがなかった。

 そのとき、背後から女の冷たい声がした。

「慌てなくていいのよ。あとで焼いたほうがおいしいから」

ポイント

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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/26〜11/01(7日間)
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評価ポイント 20+0(7日間)
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日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/01 1 ±0 20 ±0
10/31 1 ±0 20 ±0
10/30 1 ±0 20 ±0
10/29 1 ±0 20 ±0
10/28 1 ±0 20 ±0
10/27 1 ±0 20 ±0
10/26 1 ±0 20 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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