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中原九尾 2026/10/03 公開 2026/10/30 18:00 更新
試作品の段ボール48箱の下敷きになって死んだ俺は、天界のお役所に配属された。
創世省 生物設計局 魔物設計第七課。 異世界に放つ魔物を、仕様書・会議・決裁の手順で作る部署だ。 ただし生存査定は10期連続で最下位。予算は、エリート部署が竜の翼にかける額より少ない。窓際部署である。
最初に渡された仕様書は、スライムだった。 「知能:」の欄が空欄のまま、決裁印が5つ押されている。 下界のスライムは、今日も焚き火に飛び込んで蒸発していた。
俺が1行だけ書き足すと、事態はおかしな方向に転がり始める。
・スライムが焚き火の番を始め、冒険者の薪代が浮く ・食べる音が雨音にそっくりな虫のせいで、村に「お茶の時間」ができる ・女神様の思いつきで、魔王の発注が来る。予算は0単位 ・魔王は勇者に倒され、若返って「ぷ」としか鳴かなくなる ・魔物図鑑に載った俺の二つ名は、なぜか「魔王の父」
関西弁で赤ペンを入れてくる先輩、端数に厳しい経理、「前例がない」しか言わない課長。 女神様からは、今日も締め切りの前倒しが届く。
異世界の魔物は、だいたい俺の設計ミスです。 でも、ミスのまま、なぜかしぶとく生き残っている。
天界のお役所で魔物を作る、異世界お仕事コメディ。全60話完結済み。
※毎日更新します。
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