歴史 連載中・全153話

潮を編む――滅んだ小領主の娘、唐土に売られ、海賊の妻となる

ハタ星人 2026/08/15 公開 2026/10/30 20:00 更新

あらすじ

前世は、水と農業の支援で異国を渡り歩いた技術者だった。
気づけば、応永年間の九州・筑前国、滅びゆく小さな家の娘・千代に生まれ変わっていた。

升の目盛りの誤魔化しを見抜き、家の商いを立て直す。
だが、十四歳の娘の言葉は、家督争いという大きな流れの前では、誰にも届かない。

大内と少弐、二つの勢力に挟まれた分家は、抗う術もなく焼け落ちる。
父は死に、兄は死に、生き残った千代は、海賊に捕らえられ、
荷として――博多の唐房から、唐土(明)の商人の船に積まれていく。

売られた先で、千代は初めて「見せる」ことを覚える。
逆風でも走る帆、沈まぬ船の仕組み、硝石の作り方――異国の技を、
道具のない手に教える技術者として、四年をかけて自分の値を積み上げていく。

そして、日本人倭寇の頭目に見出され、その船団に迎えられる。
瀬戸内へ帰り着いた千代は、もはや荷ではない。
頭目の妻として、誰よりも数字を読む知恵者として、
一介の海賊の一党を、島々を束ねる勢力へと押し上げていく。

だが、女に軍議の席はない。千代の策は、常に男の口を通してしか世に出ない。
手柄は男のものになり、彼女の名はどこにも残らない。

それでも、千代は止まらない。瀬戸内の海賊衆を傘下に収め、
唐物を手土産に、在地の小者から守護、そして幕府・将軍家へと――
記録には残らない糸を、畿内の政の奥深くにまで伸ばしていく。

知っていることと、できることは違う。声を上げても届かないと知った娘は、
それでも、数えることをやめなかった。

前世の識だけを武器に、滅んだ家の娘が、瀬戸内の海から日本の中枢へ、静かに、しかし確実に手を伸ばしていく――成り上がり歴史小説。

ポイント

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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/24〜10/30(7日間)
ブクマ 7+0(7日間)
8 7 6 10/24 10/27 10/30
評価ポイント 10+0(7日間)
11 10 9 10/24 10/27 10/30

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
10/30 7 ±0 10 ±0
10/29 7 ±0 10 ±0
10/28 7 ±0 10 ±0
10/27 7 ±0 10 ±0
10/26 7 ±0 10 ±0
10/25 7 ±0 10 ±0
10/24 7 ±0 10 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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