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名録史郎 2026/05/22 公開 2026/05/22 23:24 更新
前世の記憶を持ったまま、伯爵令嬢リディア・アルフォートとして異世界に転生した私。
けれど、その世界では、前世の「普通のドレス」がとんでもなく非常識なものだった。
この世界では、肌を日差しと風にさらすことで健康を保ち、魔力を取り込む。
そのため、清潔で安全な環境に暮らす貴族ほど肌を覆わず、理由もなく布をまとうことは「はしたない」とされていた。
それでも私は、長袖で首元を覆い、膝下まであるドレスを着て王宮へ向かう。
当然、周囲の貴族たちは私を奇異の目で見た。
けれど、第二王子アルヴィンだけは違った。
王族として上半身に布をまとわず、日差しと風を受ける正装で立つ彼は、私の「普通のドレス」に一目惚れしてしまったらしい。
「私の前だけで、服をきてほしい」
不器用な王子のその言葉に、私は深く傷ついてしまう。
これは、肌を出すことが高貴とされる世界で、服を着たい令嬢が、自分の心と身体のどちらも諦めず、王子と向き合っていく異世界恋愛物語。
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