ハイファンタジー 連載中・全51話

翼のない俺たちに幸せの粉を‼︎

織部りお 2026/03/06 公開 2026/06/05 16:49 更新

あらすじ

 いつの間にか用意されていたマイクを握り、俺は壇上へ向かった。
 しかし、不安定かつ脆弱な足元のそれは、俺が両足を乗せた瞬間に潰れた。

「……ダンボールじゃやっぱり無理があるのよ」
 
 背後から声が聞こえる。無視だ。よく考えたら、壇上で話す必要はない。伝わればいいのだ。

「不慮の事故で命を落とした俺、片山楓」
「目を覚ました先で始まったのは、来世を決める面接だった」
「面接官は、自称天使のエフィルロ! 生前に貯めたポイントで来世何になれるのかが決まるらしい」

 冷たい視線をこちらへ向けてくるエフィルロを無視して、俺は説明を続ける。

「だが、俺の所持ポイントは、まさかの0!」
「このままでは、生まれ変わることすらできない」
「絶望する俺に、エフィルロはポイントを貯める方法を告げた。それは、あまりにも雑で、あまりにも理不尽な内容だった」

 冷たい視線が1人分増えている。まあいい。俺は今、あらすじを伝えるのに必死なのだ。
 
「そう! ポイントを貯める方法は、天使の仕事の手伝いである!」

「そんなのわかってるわよ」
「そうなのです。早く行くのです」

 ついに口を挟んできた。
 そして、俺が必死に考えたあらすじは、2人の天使にマイクを取られ強制終了。努力は水の泡だ。
 あらすじは伝わっただろうか。やはり、壇上に立つべきだったのだろうか。
 俺は、ダンボールをガムテープで補強しなかったことを後悔する。

 なぜか0ポイントの俺。そして、死後の世界に来てから抜け落ちている父の記憶。
 笑いあり、ちょっと涙あり。
 これは、翼を持たない人間と、翼を持つ天使たちの物語。

「もう1人の天使は何者かって? それはそれは、人間が大嫌いな……」

「だーかーら! 行くって言ってるでしょ! 仕事の時間!」

 強引に腕を引かれ、俺は今日も“天使の仕事”へ。

 来世のためのポイント稼ぎ。
 だが、それで終わりではなかった。
 真実を知ったその先に待っている運命とは。
 
 生まれ変わる。それが俺の目的だった。
 
 これは俺たちが、俺たちの幸せに辿り着くための物語。


※定期的に全話読み直し、誤字脱字等を訂正、改稿しております。内容に変化はございません。

ポイント

総合ポイント 136
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 11886.8% ブクマ×2 1813.2%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
9
感想
4
レビュー
1
評価者数
12
平均評価
9.83
週間読者
0

ブクマと評価ポイントの推移

10/31〜11/06(7日間)
ブクマ 9+0(7日間)
10 9 8 10/31 11/03 11/06
評価ポイント 118+0(7日間)
119 118 117 10/31 11/03 11/06

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/06 9 ±0 118 ±0
11/05 9 ±0 118 ±0
11/04 9 ±0 118 ±0
11/03 9 ±0 118 ±0
11/02 9 ±0 118 ±0
11/01 9 ±0 118 ±0
10/31 9 ±0 118 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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