ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 9
- 感想
- 4
- レビュー
- 1
- 評価者数
- 12
- 平均評価
- 9.83
- 週間読者
- 0
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
織部りお 2026/03/06 公開 2026/06/05 16:49 更新
いつの間にか用意されていたマイクを握り、俺は壇上へ向かった。
しかし、不安定かつ脆弱な足元のそれは、俺が両足を乗せた瞬間に潰れた。
「……ダンボールじゃやっぱり無理があるのよ」
背後から声が聞こえる。無視だ。よく考えたら、壇上で話す必要はない。伝わればいいのだ。
「不慮の事故で命を落とした俺、片山楓」
「目を覚ました先で始まったのは、来世を決める面接だった」
「面接官は、自称天使のエフィルロ! 生前に貯めたポイントで来世何になれるのかが決まるらしい」
冷たい視線をこちらへ向けてくるエフィルロを無視して、俺は説明を続ける。
「だが、俺の所持ポイントは、まさかの0!」
「このままでは、生まれ変わることすらできない」
「絶望する俺に、エフィルロはポイントを貯める方法を告げた。それは、あまりにも雑で、あまりにも理不尽な内容だった」
冷たい視線が1人分増えている。まあいい。俺は今、あらすじを伝えるのに必死なのだ。
「そう! ポイントを貯める方法は、天使の仕事の手伝いである!」
「そんなのわかってるわよ」
「そうなのです。早く行くのです」
ついに口を挟んできた。
そして、俺が必死に考えたあらすじは、2人の天使にマイクを取られ強制終了。努力は水の泡だ。
あらすじは伝わっただろうか。やはり、壇上に立つべきだったのだろうか。
俺は、ダンボールをガムテープで補強しなかったことを後悔する。
なぜか0ポイントの俺。そして、死後の世界に来てから抜け落ちている父の記憶。
笑いあり、ちょっと涙あり。
これは、翼を持たない人間と、翼を持つ天使たちの物語。
「もう1人の天使は何者かって? それはそれは、人間が大嫌いな……」
「だーかーら! 行くって言ってるでしょ! 仕事の時間!」
強引に腕を引かれ、俺は今日も“天使の仕事”へ。
来世のためのポイント稼ぎ。
だが、それで終わりではなかった。
真実を知ったその先に待っている運命とは。
生まれ変わる。それが俺の目的だった。
これは俺たちが、俺たちの幸せに辿り着くための物語。
※定期的に全話読み直し、誤字脱字等を訂正、改稿しております。内容に変化はございません。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…