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近藤良英 2025/11/09 公開 2025/11/09 17:34 更新
スカンジナビア星雲第三惑星ロリンダ――豊かな自然に満ちたその星で、巫女の血を継ぐ少女ジェシーは家族と穏やかな日々を送っていた。だがある夜、「黒き方舟」と呼ばれる謎の艦隊が襲来し、母セリアを失い、妹リナと生き別れとなる。記憶を失ったジェシーは、遠い惑星スミノフ王国の王宮で侍女として育つが、十八歳の春、再び運命が動き始める。腕に刻まれた紋章が光り出し、王国を揺るがす“方舟”の陰謀と彼女の正体が結びついていくのだった。
スミノフの第二王子アレクと出会ったジェシーは、失われた記憶の断片を手繰り寄せながら、星々の力「星雲コア」をめぐる戦いに巻き込まれていく。方舟の支配者ドクター・ヘルヴァインは、人の魂をデータ化する「永遠機構」を完成させるため、ジェシーを“星雲の器”として追い続けていた。王都崩壊の夜、ジェシーとアレクは脱出し、傭兵船〈カレリア号〉の女船長ラナと出会う。ラナはかつて方舟の実験体だった女性であり、ジェシーの宿命を知る者だった。
三人は“星雲の記録庫”が眠る沈黙の惑星オルフェウスへ向かい、そこでジェシーは自らがロリンダの巫女の娘であり、妹リナが方舟により“白の戦乙女”として改造されたことを知る。姉妹は再会を果たすも、リナは敵として立ちはだかり、悲痛な戦いの末に心を取り戻す。やがてヘルヴァインの野望が頂点に達し、星雲全体を飲み込む“永遠機構”が起動する。
ジェシーは自らの命を賭して星雲コアと融合し、星々の生命を蘇らせる。彼女の消滅と引き換えに宇宙は再生し、アレクは「共に生きる王国」を築く誓いを立てる。ラナはその奇跡を後世に語り継ぎ、風となったジェシーの声が星々の間を渡っていく――「星雲の巫女」として、永遠に。
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